私も現役で写真の仕事に携わらせていただいている立場なのですが、時々「フォトグラファーってかっこいいよね」といった事を言ってくれます。
フォトグラファーってそんな風に見えたりするんだなぁ〜なんて思う事があるわけですが、実際のところ、かっこいい仕事とこれからも将来性のある仕事って異なるわけですよね。
それではフォトグラファー業界は今後、将来性のある分野なのか?稼げる仕事なのか?と思ったからこの記事をご覧になっていると思いますので、フォトグラファーの将来性について私の視点でお伝えします。
最後までご覧ください。
フォトグラファー業界の動向について
2023年のフォトグラファー業界における動向は、プロとアマの境目が曖昧になってきたと感じています。
プロにしかできないような撮影は例外として、セミプロやアマチュアでも少し頑張れば撮影できるようなジャンルは素人目だと境目が判断しづらいでしょう。
この流れは、2023年以降もっと増えていくと思いますし、撮影機材が発達すればより一層プロフォトグラファーのポジショニングが難しくなると言えます。
WEBサイトを持っていれば、SNSで発信を続けていれば、写真スタジオといった箱を持っていれば自然とお客さんは来るだろうと思っていては長い目で見た時にとても危険です。
何が危険かというと、今は目の前の集客を行いある程度稼ぐ事ができていたとしても、3年後5年後同じような手法で通用するかといったら通用しない事がほとんどです。
シーズンが来ればお客さんは来るだろうといった待ちの姿勢では、今後はなかなか難しい業界になってきているのを肌で感じています。
これからはどんな業界でも淘汰されていく時代
フォトグラファーの業界に限らず、どんな業界でもこれから益々淘汰されていく厳しい時代になっていきます。
プロのフォトグラファーとして活動していく中で、お客様にお金をいただく以上、綺麗な写真をお届けするのは当たり前の事です。
当たり前の事にプラスαの満足を与え続ける事ができた時、本当の意味でのプロフェッショナルだと思いますし値段以上の満足をお届けできるわけです。
技術を磨き続けていくのは当然ですが、技術面以外にもサービス面や対応面または写真を撮る上でお客様に楽しいと思ってもらえるような空間作りなど様々な要素をお届けする事で選ばれ続けるフォトグラファーへ成長していきます。
他のフォトグラファーと同じようなものをお届けしたところで、一定レベル以上の満足を与える事はできません。
それだとお客様から言えば、どんなフォトグラファーが撮影しても同じものであればあなたを選び続ける理由にはならない、という事なってしまいます。
情報過多の時代なので、選ぶ側はあちこちで情報を収集しますから、常に時代のトレンドや流れにアンテナを張り、自分ができるフォトグラファーとして200%のおもてなしを届ける事ができるかどうかかがこれから稼ぎ続ける事ができるフォトグラファーの分かれ道となります。
今はスマホで簡単に写真が撮れる時代
今のスマホは写真機能がかなり秀逸でちょっとした撮影なら十分なレベルにまで成長していますよね。
そして写真の知識なんて皆無でも綺麗に撮れてしまうのでフォトグラファーとして複雑な気持ちではないでしょうか。
私は、スマホはとても便利なツールの一つと考える反面、脅威とも考えています。
これから益々スマホのカメラ機能は発達していくので、素人でもスマホ一つでプロ並みの撮影ができる時代がすぐそこまで来ていると思っていますから、スマホではできないプロだからできる価値提供は何か?をしっかり考えながら満足度を上げる努力をしていくでしょう。
淘汰されていく要因の一つに、少なからずスマホの存在があると心得て今から対策する事も大切だと思います。
いっその事、今からスマホでの撮影をかなり研究してスマホグラファーとしてやっていくのも一つの手法かもしれませんね。
プロに撮ってもらう写真ってどんな時?
そもそも、プロのフォトグラファーに写真を撮ってもらうシーンってどんな時でしょうか?
大枠でまとめて言うと、「記念の日」だったりしますよね。
一昔前だと、写真スタジオへ行って撮影してもらう事が多かったわけですが、今はフリーや副業フォトグラファーに希望する場所へ来てもらい撮影してもらうスタイルが増えましたし、プロには撮影してもらわず自分たちのスマホで撮影して済ませる人も増えました。
スマホが主流になった事で以前に比べるとプロに写真撮影してもらう機会が減った事は如実に現れています。
だから尚更、本気で活動しているフォトグラファーの一人ひとりがもっと写真撮影の大切さを発信し、自らが写真撮影の機会創出をしていかないといけないと感じています。
プロに撮ってもらう事の大切さを理解してもらう働きかけも、これからフォトグラファーの使命ではないでしょうか。
長く稼ぎ続けるフォトグラファーと一瞬で終わってしまうフォトグラファーの違い
長く稼ぎ続けるフォトグラファーと一瞬で終わってしまうフォトグラファーって何が違うのでしょうか?
多分、どちらもフォトグラファーとして頑張っているわけで、適当な事はやっていない方が多いと思うのですが、何故格差が出てしまうのか?
理由は様々ですが私の経験から言うと、
の問題になります。
何としても結果を出してプロフォトグラファーとしてやっていくと覚悟を持っているか、駄目だったら次があるからと心のどこかで思いながらやっているかの違い。
前者だとやっぱり気持ちが強いです。そして結果を出すための行動を考えながらやります。
それに比べ後者は、やる気はある風に見せますが頭で考えて足取りが重たい。そして追求しない人が多い。
自分の理想と現実が違うと感じても、理想に近づくには現実をどのように変えたらいいのか?を必死に考え行動するからこそ、後から結果がついてくるので稼ぎの幅も変わってきますし長く稼ぎ続けられるようになるわけですね。
プロとしてやるのであれば、覚悟はとても大切です。
時代の変化に対応できるかできないか
今は時代の流れがとても早いです。
半年前の流行っていたものが今では廃れているなんて事は普通にあり得ますよね。
仕事をする上で、自分の信念とする事や自分軸はブレないようにしないといけませんが、その時その時の時代で求められるものを提供できる対応力は持っておかないと取り残されてしまいます。
頑なに自分のやり方はこうだからとか言うのではなく、求められて対応できるものはスピーディーに実行する事が質の向上につながり成長につながっていきますし、その積み重ねが長く稼ぎ続けられる要素につながってくるのです。
フォトグラファーの将来性について
写真の市場はまだまだ可能性はあります。少子高齢化という事もあり子供一人にかけるお金も大きくなっていますし高齢の方々の写真需要も増えています。
そして、質の良いものを求める人も増えている事から将来性は十分にあります。
ただ、これまでお伝えしたように、フォトグラファーとして長く活動できるかどうかは最終的に個々の問題になってきます。
・時代変化の対応力
・お客様満足の追求
これらをしっかり理解した上で一つひとつ丁寧に積み重ねていけば、自ずと稼ぎ続けられるフォトグラファーへ成長していきます。
もちろん稼ぐ額や個人差は軌道に乗る期間の個人差は出てきますが。
写真市場はまだまだ将来性のある分野なので、挑戦してほしいですが将来性があるからといって甘んじると痛い目に会う事だけ注意しておきます。
フォトグラファーの将来性のまとめ
フォトグラファーの世界はまだまだ将来性があると感じています。
ただ、この世界で輝けるか否かは、自分次第です。
いくら時代が変化しても写真が無くなる事はあり得ません。
写真が持つ価値を発信しながら、プロのフォトグラファーとして稼ぎ続けてほしいと思います。
P.S. 世の中には成功法則の本や情報がたくさん出ていますが、私は成功法則なんてものは存在しないと思っています。
というのも、成功本を出したその人がその時代に一生懸命行動し、たまたま成功しただけの話であって今の時代にその人と同じような事をしたところで成功するなんて保証はどこにもありません。
成功のやり方なんて一人ひとり違うわけで、成功の定義も一人ひとり違います。
成功は自分の人生をもって作り上げる作品のようなものだと思いますので、誰かの真似事ではなく自分の生き方に信念をもって成功という作品を創造してほしいですね。
最後までお読みいただき有難うございました。
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