デジタルの時代になり、現在世の中に出ているカメラメーカーは沢山ありますが、昔の日本のカメラ業界は「ニコン」・「キャノン」が圧倒的な存在感でした。
と言っても、まだまだこの2大巨塔が業界を牽引しているのは間違いありませんので、時代は変わってもさすがだなと感じています。
今回は、「ニコン」と「キャノン」のカメラを選ぶ際、どっちが良いのか迷ってしまうカメラ初心者向けの発信です。
ニコン・キャノンカメラ両方を使ってきた私の視点で、初心者におすすめメーカーについてお伝えしますので最後までご覧ください。
ニコンカメラについて
ニコンの歴史を簡単に紹介
ニコンは、1917年にニコンの原点である「日本工学工業」が誕生。当初は光学ガラスや双眼鏡・顕微鏡を製造販売しており、その後1932年に写真レンズの名称を「ニッコール」に決定しました。これは今も使われている名称ですね。
そして、1946年に小型カメラの名称を「ニコン」に決定。これがニコンの誕生になります。1948年に小型カメラ「ニコンI型」を発売。ニコンカメラの初号機でNikonのロゴが入った初めてのカメラになります。
1971年には、アポロ15号に「ニコンフォトミックFTN」が、1981年にはNASA仕様の「ニコンF3」がスペースシャトル「コロンビア号」に搭載されるなど素晴らしい経歴を持つニコン。
今もカメラ性能の向上に日々企業努力を重ねながら、顕微鏡や望遠鏡・双眼鏡から半導体関連や露光装置開発販売、そしてミラーレスカメラなど様々な分野で製品・サービスの提供を行っています。
ニコンカメラの特徴について
ニコンカメラの特徴としては、
・色味が深い
・黒が綺麗
この3点が大きな特徴だと感じています。
『見た目に忠実』
写真を撮る際、実際に自分の目で見た感じとカメラで撮った感じってカメラメーカーによって特性が違うため多少の誤差が生じるわけですがニコンはそこが結構忠実に出るので、目で見た状態を忠実に表現できる写真を望む人にとってはニコンは良いと言えますね。
『色味が深い』
カメラメーカーにはそれぞれ表現する色の特性があるわけですが、ニコンは色に深みがある色表現をするため写真の色にこだわりを持ちたい人にはおすすめです。
『黒が綺麗』
一言に黒と言っても表現幅が広いです。薄い黒もあれば濃い黒もあるわけで一色ではないという事ですね。ニコンは黒の表現力が高く深みのある黒を表現してくれるので締まりのある写真が表現ができます。
ニコン機を使う撮影シーンの多いジャンル
これはあくまで一例なので、一つの参考として見ていただければと思います。
・ポートレート
・料理
先ほどお伝えしたように、ニコンは色味が深いことから風景写真や料理写真を撮影する方に使用されている傾向があります。
またはポートレート撮影においても使用する方は多いですね。
キヤノンカメラについて
キヤノンの歴史を簡単に紹介
1936年にキヤノンの第一号機「ハンザキヤノン=標準型 ニッコール50mm F3.5付き」が発売されました。当時のカメラ業界ではライカとコンタックスが2大巨塔として君臨しておりキヤノンは無名も無名。第一号機はライカとコンタックスのカメラのいいとこ取りとして作り上げたカメラです。
1937年から自社製レンズの製造に着手し生まれたのが「セレナーレンズ」言葉の由来は「セレン=澄んだという意味があり、月面にある海の名前に由来」。ここから世界に誇るキヤノンのレンズが誕生したわけです。
1955年にシネカメラ業界に参入したキヤノン。今ではキヤノンのレンズは映画やドラマなど様々な動画撮影に使用されるほどですが実際にシネカメラ業界に参入したのは70年近く前からなので当然の結果と言えばそうかもしれませんね。
EOSが誕生したのは1987年「EOS 650」がEOSの初代機です。
EOS誕生と同時に、高性能AFレンズEOS用EFレンズシリーズも誕生しました。
これを機に、高性能なAF機能がプロカメラマンに認知されスポーツ撮影など、様々なジャンルの撮影に使用されるようになりました。
高い技術力と志の継承により、今では全世界で写真・動画業界に貢献するキヤノン。
企業努力を重ねながら、動画・一眼レフ・ミラーレス・プリンター・レンズの商品サービスの提供を行っています。
キヤノンカメラの特徴について
キヤノンカメラの特徴としては、
・操作性のシンプルさ
・レンズの種類が豊富
この3点が大きな特徴だと感じています。
『色彩が鮮やか』
キヤノンの色の特徴は、鮮やかな色彩です。ニコンのように深い色味というよりは見た目が綺麗だなと感じる色彩表現が特徴になります。鮮やかさな色表現を望む方にはおすすめです。
『操作性のシンプルさ』
キヤノンカメラは、初心者でも簡単に扱える操作性のカメラです。不要な機能があまり無いところは操作をする上で大切なポイントですが、キヤノンは他のメーカーに比べると操作しやすいカメラ設計になっているところもポイントです。
『レンズの種類が豊富』
キヤノンはレンズにも高いこだわりを持っており、使用用途の幅が広がるレンズをたくさん提供しているので様々なジャンルの撮影に対応できるところも嬉しいポイントの一つですね。
キヤノン機を使うシーンの多いジャンル
これはあくまで一例なので、一つの参考として見ていただければと思います。
・ポートレート
・子ども
スポーツ番組とか見ると、白のレンズを付けて構えているカメラマンをよく見かけると思いますが、あれはほとんどキヤノンの可能性が高いです。今はソニーも多くなってきましたがスポーツはキヤノン機を使うカメラマンが多いです。
鮮やかな色彩表現が特徴なため、子どもを撮影する際に使用するカメラマンやお母さんも多いですね。操作性もシンプルなので趣味で写真を撮る人はキヤノンを使用している方が多いです。
カメラ初心者におすすめのメーカーは?
先ほどお伝えしたそれぞれのメーカー特徴を踏まえて判断されるといいと思います。
ちなみに私はニコンを推奨しています。
・どのような色表現が好みか?
・操作性は気になるか?
・予算面に合うメーカー
上記を踏まえて考えると自ずと答えが出てくると思いますし、それでもなかなか出て来ない場合は一度気になるカメラをレンタルするのも一つの手段ですね。
一度レンタルをして使用してから判断するのもいいですね!
今はレンタルしているお店も多いので一度試されることをおすすめします。
判断基準は結局・・・
最終的な判断基準は、あなたが気に入ったカメラだったり使いたいカメラ使う事が一番です。
ただ、初心者であれば段階的にカメラを選んで使用されるといいです。最初から良いカメラを使いたい気持ちはよく分かりますがその時の経験や技量にあったカメラを使用しながら段階的に良いカメラへシフトしていく方が楽しみも広がります。
仮に、高級なカメラを使っていたとして途中で写真に飽きてしまった場合、お金が勿体無い事になりますからね。
ちなみに私はニコンもキヤノンも使用してきましたが、今はニコンの一眼レフで落ち着いています。理由は、仕事上、ニコンで撮影した写真の方が自分の提供したい写真に近づけるからです。
ニコンとキャノンはどっちが良い?まとめ
今はニコンやキヤノン以外に、ソニーやフジ・パナソニックなど様々なメーカーのカメラがありますので一概にどちらが良いか断言できかねますが、ニコンとキヤノンは日本のカメラ業界を盛り上げてきたパイオニアなので良いカメラが沢山あります。
判断に迷うのであれば一度レンタルされるのもいいと思いますし、あなたの周囲の人でカメラを持っている人がいれば貸してもらってから判断するのもいいと思います。
まずは、カメラを使ってみて撮った写真をプリントして仕上がりを見てから判断される事をおすすめしますね。
やっぱり、写真ってパソコンやスマホの画面で見るのと実際にプリントして見るのとでは全然違いまして、プリントして見た方が写真の良さや伝わりかたが全然違うので一度やってみるといいですよ。
参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき有難うございました。
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